歴史とガジェット

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自分に自信のない人が陥る罠ーー明の歴史から考える

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いしかわ
さとし
こんにちは、いしかわさとしです。 

 

はじめに

僕は元々開放性の高い人間でそんな自分に自信を持つことができていたとは思うのですが、義務教育課程でいろんな経験を経てすっかり「自信」という言葉は僕の辞書から消え去ってしまいました。

 

もちろん、このままではあかんなぁと思っていた矢先天啓が降ってきまして、「自分には自信がないが、自信がない事実に関しては自信を持てる」デカルト先生のごとき思考の元自分を取り戻すことができました。

 

さて、僕は危うくも今を生きることができていますが非常に危険な状態であることも認識しています。コンプレックスを持った人間の行く末の面白い歴史があるのでご紹介したいと思います。

 

 

明のはじまり

みなさん、「」という国についてご存じですか?

 

明のはじまりは現在の中国南部にあります。

このあたりの方々(南人)は当時中国を席巻していた元(モンゴル)の勢力から不遇な扱いを受けており、その不満がある日爆発しました。紅巾の乱と呼ばれます。

 

元に抵抗した人々は主に白蓮教徒です。白蓮教はシルクロード経由のオリエントの宗教、ゾロアスター教の影響を受けています。元の支配(闇)を脱したことに明を名乗りました。

 

明初代皇帝、洪武帝は白蓮教のお世話になっています。

この人は決して生まれが良いわけではなく、若い頃は貧しい生活を強いられていました。彼が才能を発揮するのは白蓮教に出会ってからです。

 

そう、周りの人間を蹴落とす才能がありました。なんやかんやで白蓮教のトップ、韓林児にお近づきになりました。最終的には韓林児を事故に見せかけて暗殺、白蓮教のトップに君臨します。

 

「私がトップになったのは天命によるものなり」

 

こうして明が始まるわけです。

 

しかし、成り立ちが倫理的・道徳的に問題ありという認識はなかった訳ではありませんでした。

 だからこそ「自分は正しい存在である。」

 

それを証明したかった。その手段として朝貢されることを選びました。逆に朝貢形式以外の貿易は禁止(海禁)されました。

 

朝貢は上の立場の国が自分の権威をする証明することができる反面、もらった貿易品以上に輸出しなければなりません。

 

金で地位を買うのに似ているかもしれません。

 

朝貢については下の記事でも軽く触れているので一緒に読んでもらえるとうれしいです。

satoshi-ishikawa.hatenablog.com

 

朝貢はされる側が偉いはずなのに「朝貢してください」と頭を下げるのはなんだか矛盾を感じますね。

 

当然日本にも朝貢の依頼を出しました。日本史の授業で日明貿易朝貢形式だった、と習いますがこうした背景があったんですね。

 

日明貿易のはじまり

日本にとって朝貢聖徳太子の頃以来。日本は儲かりますが、不平等貿易には変わりありません。すんなり日本側も受け入れるわけではなく賛否両論(プライドか金か?)が巻き起こります。

 

ここで名誉よりも金をとる、と舵を切ったのが足利義満です。金閣を建てたお金って...

 

まあ。その後義持によって停止されたり、義教が再開させたりいろいろあるんですけどね。

 

ちなみに義教が朝貢を再開した時は最初の頃とは少々事情が異なっておりまして、

 

 

明「朝貢されたいけどお金が厳しいから貿易は10年に1回くらいのペースで頼むわ」

 

 

とか言ってきます。これを宣徳条約といいます。 

 

朝貢貿易の限界 

商業の機会を奪われた日本・中国の商人たちは国が関与しない、いわば正式でない私貿易を始めるようになってしまします。

 

明は当然これを排除しようとしますが、国VS商人の構図ができあがってしまいます。この商人を倭寇といいます。

 

ちなみにモンゴルに対しても同じ朝貢形式の貿易をしていましたが、当然続けることはできない→モンゴルも敵にまわります。

 

貿易国皆が敵になった。まさに北虜南倭です。

 

明のさいご

明最後の皇帝、崇禎帝は財政難の解消を目指し緊縮に努めましたが側近たちをクビにせざるを得ない、農民には重税を課さなければならない。明国内の人々から恨まれました。

 

ついに李自成の乱が起き、最終的には崇禎帝の自殺によって明は終わります。

 

まとめ

朝貢貿易の始まり

明:権威がほしい

日本:お金がほしい

 

朝貢貿易の衰退

明:権威ほしいけどお金が足りなくなってきた。ちょっと貿易頻度下げて

商人:ふざけんな(倭寇)+ モンゴル:ふざけんな

北虜南倭

 

3明の最後

財政難の悪化:李自成の乱

 

さいごに

自分がすごいんだぞ、って証明するために他者を巻き込んだらいずれ痛い目を見るかもしれません。誠実に自分と向き合うことが大切だと思います。その点筋トレって最高だよな...